少し向こうでは美織と豪太がパシャパシャ水の掛け合いとやらをしていて、豪太の方が何よりも女らしい声を上げるのだから周りがビックリしている。
走り方なんて女走りだし。
美織も美織でガハガハ笑っているのだから二人の性格がチェンジすればいいのにって思ってしまう。
「りーおっ」
ただ何となくそちらを見ていると、いつの間にか目の前に、浮き輪に両腕を乗せるようにして此方を見てくる晄がいた。
髪を濡らして掻き上げているスタイル。
クイッと上がる口元。
甘いマスク。
「莉央」
「…何?」
「んー?莉央と一緒に海来れて嬉しいなって思って」
「…そ?」
晄が嬉しそうにしてくれればいいと思った。
胸が、温かくなるのは、こんな関係だとしてもしっかりと晄という人間が好きだからなのだと思う。
走り方なんて女走りだし。
美織も美織でガハガハ笑っているのだから二人の性格がチェンジすればいいのにって思ってしまう。
「りーおっ」
ただ何となくそちらを見ていると、いつの間にか目の前に、浮き輪に両腕を乗せるようにして此方を見てくる晄がいた。
髪を濡らして掻き上げているスタイル。
クイッと上がる口元。
甘いマスク。
「莉央」
「…何?」
「んー?莉央と一緒に海来れて嬉しいなって思って」
「…そ?」
晄が嬉しそうにしてくれればいいと思った。
胸が、温かくなるのは、こんな関係だとしてもしっかりと晄という人間が好きだからなのだと思う。

