ビーチサンダルまで脱いで、きっと怠いと思いながらも女達に付き合って海に入ろうとしてたんだろうそれ。
浮き輪まで持っちゃっていたのに、どういう風の吹き回しか、海岸には背を向けていた眞紘。
「入るって言ったのにぃ…!」
「何でぇ!何で急にぃ……!」
────そんな眞紘と、目があう。
確かに、掴めない目で此方を見ていた。
私の隣には、晄。
「……ねぇ、早く入ろ?」
すぐ耳元に唇を寄せてくる晄は、用事はもう済んだかのようにすっかりと甘々モードに戻って私にくっ付いてくる。
だから私は……黙ったままただ私を見てくる眞紘から目を離し、晄へと目を向け、
────もう一度眞紘の方に視線を寄せる。
……だけどそこにはもう眞紘の姿はなかった。
浮き輪まで持っちゃっていたのに、どういう風の吹き回しか、海岸には背を向けていた眞紘。
「入るって言ったのにぃ…!」
「何でぇ!何で急にぃ……!」
────そんな眞紘と、目があう。
確かに、掴めない目で此方を見ていた。
私の隣には、晄。
「……ねぇ、早く入ろ?」
すぐ耳元に唇を寄せてくる晄は、用事はもう済んだかのようにすっかりと甘々モードに戻って私にくっ付いてくる。
だから私は……黙ったままただ私を見てくる眞紘から目を離し、晄へと目を向け、
────もう一度眞紘の方に視線を寄せる。
……だけどそこにはもう眞紘の姿はなかった。

