身体は濡れてはないから、これから入ろうと思って持っているんだろう浮き輪。
下には"何でぇ?"と口々に零している女達。
………何してんだ?
なんて思っている私は、気だるそうに振り返ってくるハチミツ色男を心底謎な目で見ていた。
フワリと柔らかそうな明るい髪が揺れている。
あの涼しげな瞳が、その髪の間からチラリチラリと見えてきて。
────何も言わずに、ただ私と晄に視線を向けていた。
「入んないんなら伝言頼まれてくんなーい??海の家のおっさんに〜〜!何か用があったら、俺は海にいる、って〜〜〜〜!」
私の腕を掴んだまま、空いてる手で口元に添える晄は大きな声を出す。
"よろしく〜〜〜!"と手まで振る晄に────眞紘は何も返事を返さない。
いやそれだけではない。
ただ、一度だけ私を見たような気がした。
下には"何でぇ?"と口々に零している女達。
………何してんだ?
なんて思っている私は、気だるそうに振り返ってくるハチミツ色男を心底謎な目で見ていた。
フワリと柔らかそうな明るい髪が揺れている。
あの涼しげな瞳が、その髪の間からチラリチラリと見えてきて。
────何も言わずに、ただ私と晄に視線を向けていた。
「入んないんなら伝言頼まれてくんなーい??海の家のおっさんに〜〜!何か用があったら、俺は海にいる、って〜〜〜〜!」
私の腕を掴んだまま、空いてる手で口元に添える晄は大きな声を出す。
"よろしく〜〜〜!"と手まで振る晄に────眞紘は何も返事を返さない。
いやそれだけではない。
ただ、一度だけ私を見たような気がした。

