里に降りてきた女を捕まえ
男たちで
嬲り物し
行きも絶え絶えになった女を
山間に連れていき
男の住み小屋の前に
投げ捨てた。

その音に気付いた男が
小屋から出てきて
女をみて
驚き
女の側にいき
膝を着き抱き上げた。

周りの村男たちの気配を感じ
男は
お前たちが
娘を……
どうしてだ

1人の村男が
子供を助ける為だ
鬼の涙がいるんだ


ほぉ
鬼の涙とな
その鬼は何処にいるのだ


お前が鬼だろ
と村男が云うと


いや
お主たちの方が
鬼よな
このような惨い事が
できるのだからな

勝手に我を鬼にし
この娘をこのようにした
お前たちが鬼だ
とっとと
ここから出ていけ
さもなければ
本当に鬼になってやろうか!