光の差す暗闇で私は音を奏でたい






そう思うと、今まであった事が自分をどれだけ苦しめたものであったとしても、その思い出の中に、なかったら良かったものなんて存在しない。





今まで起きた事全てが、今の自分を形成するための、道しるべだったんだ。





それでも、まだ今の私は発展途上にいる。






私の物語はまだ始まったばかりで、これはただの序章にすぎない。







きっと、これから先も私が思いがけないような出来事が私の前に立ちはだかるのだろう。





それがどういうものなのか、今の私にはまだ分からない。




けれど、この先何が起こったとしても、今の私ならきっと大丈夫。








自分を信じて突き進む事で、また新たな道が開けると分かっているから。





……私は一生、あのコンクールの事を忘れない。




その出来事があったからこそ、私は成長出来たのだ。







あの時、舞台上で見た観客の嬉しそうな、感動した顔を……私はずっと守っていきたい。





そしていつか、その舞台よりも超えた物語を自分で作っていくんだ。






私の音で、この世界が色づくように。










Fin