光の差す暗闇で私は音を奏でたい



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そして、今の俺になった。



……あの思い出は、一生忘れることは無いだろう。



俺にとって辛い過去でもあったが、俺が変わるきっかけにもなっていた。



幸音と過ごしていく中で、俺はいつの間にか彼女を好きになっていた。




だからこそ、幸音には笑っていてほしいと思う。




昔の弱い自分は、もう捨てたんだ。




……それが出来たのは、全部幸音のおかげだ。




俺にとって、幸音は生きる希望そのものだ。




……そんな事、本人には絶対に言えないけど。



廊下にスっと入ってくる風は、滑らかで少し温かかった。