「もう離婚しましょ。貴方みたいな最低な男と一緒にいたくないわ」
「俺だって、お前みたいな女といたくない」
二人はお互いにそっぽを向く。
あーあ、壊れちゃった。……まぁ、俺からしたら、それで良かったと思うけど。
「遥貴は、お母さんのところに来るわよね?」
「いや、父さんの方だよな?」
母さんと父さんは俺に問いかける。
俺は、はぁ……と溜息をついた。
「何言ってんの?どっちのところにも行かねぇよ。お前らみたいなクズ人間と過ごすなんて、もうウンザリだ」
俺の言葉を聞いて、二人は絶句していた。
「……俺は一人で生きていく。だからもう、一生俺に顔見せんな」
そう言って、俺はその家から出ていった。
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……雨が降る中、俺は公園のベンチに座っていた。そんな時、誰かが俺に傘を傾けてきた。
「……お兄さん、風邪引くよ?」
その声に、俺は視線をあげる。
そいつは、鮮やかなラベンダー色の髪で、容姿が整っている中学生くらいの女子だった。
「……ガキが、俺みたいな奴に相手してんじゃねーよ。こんな時間に危ないだろ」
「ガキって……失礼な人ね。まぁ、いいけど。お兄さん、家出したんでしょ?こんな夜中に公園にいるなんて」
「お前こそ、夜中に何してるんだよ」
「私は今帰りなの。ほら、あそこに車があるでしょ?」
彼女が指差す方を見ると、いかにも高級そうな車が止まっていた。
……まさか、こいつ車から降りてきたのか?……何で。

