「あの、ちょっと…」
「あぁ、ごめん。痛かったかな。」
あのまま真城くんに引っ張られ、人気の少ない場所まで進んだ所でようやく立ち止まった。
痛くはないが、こんなに強引な人だとは思わなかった。
「…助けて頂き、ありがとうございました。では。」
とりあえず、これ以上面倒事に巻き込まれたくないからお礼を言って離れようとするのだけど…
さっきの琴吹さんのように、真城くんが私の腕を掴んで離さない。
「…あの、何か?」
淡々と、"冷たすぎないように"何て今回は気にすることなく拒絶の視線を送る。
真城くんに助けを求めた時点で罠に掛かっているのは分かっているが、まだ逃げれるから抵抗するまで。
「…ふふっ凄い警戒心。それが素かぁ本当に花城さんって変わってるね。」
が。
真城くんは引き下がることなく、にこやかに交わしてくる。
……何なのだろう。
私からすれば、何故か私に興味を持ち、意味不明な反応を見せる真城くんの方が余程変わっている。
本当、今日関わったのは可笑しな人たちばかりだ。

