黒い花




その第三者の声で、ようやくハッとした様に手を離してくれた琴吹さん。

「…うー、、ごめんね、花城さん…私すぐ周り見ずに突っ走っちゃうから…」

それからすぐに、はたまた今朝のように分かりやすく落ち込みを見せる。

そしてそれを、

「杏珠はそんなに落ち込まないで。まだ来た初日なんだから、2人はこれから仲良くなればいいよ。」

相変わらずの王子様の笑みでフォローするのも、また真城くんで。

本当に本心が見えないというか…計算高いな、なんて思っていたら。
突然パンっと手を叩くと、すかさず今度は真城くんが私の腕をとり


「…ということで。今日は俺が花城さんの付き人だから。校舎内を案内するよう先生に言われてるし、杏珠は美邦(みくに)と食べな。」

「分かった…!」

琴吹さんの返事を聞いたや否や、教室から連れ出された。