「…いや私は食べないと何度も……」
「食べないなんて死んじゃうって!!!お金ないなら私のお弁当分けてあげるよ!!!」
お昼休みになってから、しつこく何度もこのやり取りが続いている。
それも、今朝の面倒加減を大きく上回る鬱陶しさ。
適当にかわして教室を出ようとするも、がっちり腕を掴まれてるし…
頼るのは嫌だが、私にはどうにも出来そうになく。
助けて貰えないかと隣の真城くんをチラリ盗み見ると、
こちらを横目で見る悪戯な笑みを浮かべた真城くんがいた。
……これは、頼る相手を間違えた。
なんて思った時には遅くて。
「はい、杏珠そこまで。」
私が頼るのを待っていたかのように、すかさず助け舟を出してくれた。

