昨日、生徒会室から無断で消えた上に、今日も休みますなんて。

そんなことしたら……


「……私、…ゴホッ、…ゴホッ…も、生徒会に、更に必要じゃなくなる」

「なんの話しよ」

「死んでも…ゲホッ、…行かなきゃ……」


呆れるように「ハァ」ってため息を吐いためぐちゃんが、目の前の席から立ち上がる。

そのままどこかへ消えしまった親友に、悲しさだけが胸に残った。


めぐちゃん……

私、始まったばかりの生徒会で、早速見捨てられそうだよ。


めぐちゃんもこんな私と一緒にいるの、もう疲れてきたのかな……



「美香ー」

「、…」

「パーカーだけじゃ寒いでしょ。これ貸してあげる」

「え」


めぐちゃんにグルングルンに巻かれたのは、真っ赤なマフラー。