「あの、髪が短くて」
「うん」
「ほら今、大口開けてメロンパン食ってんじゃん」
「………」
「今!隣の男子をどついたの!見える?」
「………」
「あ、ちなみに今どつかれたの、俺らの幼馴染の大ちゃんって奴なんだけどね」
「………」
なんか……想像と、違う。
髪はサラサラロングヘアーで色白で、瞬先輩に守られているようなそんな人を想像していた。
だけど。
そこにいたのは、大きな口を開けてパンを食べていて、男子の中に紛れて大声で笑ってて……
男子に守られるより、男子を守るタイプ。
隣にいる直人くんの幼馴染の、小柄な大ちゃんとかを守りそうな(実際はどついてたけど)……なんか、ガサツっぽい人。
「あの人、どんな人?」
「んー?うーん、見たまんまの人」
から揚げ定食を頬に詰め込んで、直人くんがうひゃうひゃ笑ってる。
見たまんまの人。
ガサツな……人?
「おっ、いいとこはっけーん」
「!」
蕎麦の乗ったトレーを持って、瞬先輩が私の目の前にドカっと座った。
うそ……ここで食べるの?


