どうしているの?ねぇ、先輩…







手を引かれたままマンションに入って、3階までの階段を上がって、お家にお邪魔してすぐ、先輩は……



「ごめん!」



どうしてか、私に深く頭を下げた。



「え、なにが…」

「昨日言ったこと、再会しないほうがよかったって。あんなことマジで1ミリも思ってないから。……美香を傷つけること言って、ほんとごめん」

「違う、あれは私が……先輩は追いかけてきてくれたのに、私がよくない態度を取ったから」


だから先輩は、なにも悪くないのに…



「いや、俺が大人げなかった……ほんとごめん」

「、…」



自分に非があると思って、先輩は精一杯謝ってくれる。

そんな姿を見て、私は……



「……優しい」

「え?」

「……え? あれ、今声に出てました、か?」

「はは、出てた出てた」



私のうっかりミスに、先輩がははっと軽く笑って、

私たちはやっと、お互いに笑顔を見せ合った。