どうしているの?ねぇ、先輩…





<美香side>




「え、春田先輩にそんなこと言われたの!?」


仕事が終わったあと、にっしーと待ち合わせたパスタ屋さんで昨日の出来事を報告した。


「再会しないほうがよかったって……これってもう、別れてるのかな」

「別れましょうって結論になったわけではないんでしょ?」

「うん…」

「だったら別れてはないと思うけど……でもキツイね」

「…うん、キツイ」



昨日、先輩の元から走り去ったあと。

涙を堪えて堪えて堪えて、家に着いたと同時に泣き崩れた。


今頃いちかさんに勉強を教えてたらどうしようって。

そのまま私とのことを相談して、やっぱりいちかさんを選ぶってなったらどうしようって。


そんな疑心暗鬼が止まらなかった。



「不安になっちゃうときってあるよね。元カノとか女友達が絡むと特に…」

「うん…」

「私もね、自分の想いしか考えないでごっつ先輩にキスしたこと、今になって後悔してる……彼女さんに悪いことしたなって」

「…うん、私も。あず先輩と早く別れればいいのにって、ひどいことたくさん思ってた」



片想いには片想いの辛さがあって。


両想いには両想いの辛さがある。


どの立場に立つかで、こんなにも気持ちって変わるんだ。