ああ、……もうダメだ。
全部、ダメだ。
こんなんじゃもう、私たちは……
「…はぁーー」
先輩が、ひどく深い息を吐いた。
私の胸を貫くような、重いため息……
「………なんか、俺たち」
聞きたくない。
聞きたくないよ……
「……再会しないほうがよかったかもな」
「、…」
もう何も言えなくて、
ここにいることさえただ苦しい。
涙が溢れ出す前に、
声の震えを隠せるうちに、
早くここから立ち去りたい。
「、……そう、ですね」
立ち去りたい一心で絞り出した声を最後に、私は逃げるように走り出した。
……もうダメだ。
全部、ダメだ。
一度枝分かれした道は、どんなに手繰り寄せたって、1つの道に戻ることはないのかもしれない。
離れて過ごした時間の中で、
大人になる時間の中で、
私たちはお互いに、譲れないなにかを見つけてしまったのかな……


