「懐かしいよね」
「…うん、すげぇ懐かしい」
「こうやってさ、瞬ちゃんが美香とのこと相談してくるのも、高校時代思い出さない?」
「あー、確かに。……って、やっぱ俺、なんも成長してないってことじゃん」
「え、何言ってんの瞬ちゃん。違うって」
「違う?」
俺の悩みをズバッとぶった切った直人に、顔を向ける。
「成長してないんじゃなくて、瞬ちゃんは変わってないんだよ」
「何それ、どう違うの?」
「俺に相談しまくってた高校のときから、ずーーっと!瞬ちゃんは変わらず、美香のことが好きなだけでしょ」
「……」
「純愛じゃん!」
「、…」
眩しい笑顔で恥ずかしげもなく言った直人は、再びソファーに寝転んだ。
今流行のラブソングを口ずさみながら、もう寝るのか毛布にくるまっている。
まぁ、自覚はかなりあるけど。
高校のときから、ずっと変わらず。
俺は美香が、好き過ぎるんだ。


