「あ、美香ちゃんどこ行ってたのー」
部屋に戻ったら、洋平先輩の声がマイク越しに響いた。
部屋の中の3人が同時に視線を向けてきたから、私はひたすら苦笑い。
「ちょっと……道に迷ってました」
「あー、このカラオケ広いからねー」
「ですよね……」
いつの間にか、さっき私がいた席には洋平先輩が座ってる。
3人が並んでいるソファーには、もう1人も座れそうにない。
ということは、私が行くべき場所はもう1つのソファーのみ。
「なに突っ立ってんの?」
後ろから瞬先輩が入ってきて、私が進むのを待っている。
このままだと、隣同士座ることになるのはほぼ確実で…。
ドキドキ鳴るこの音は……気のせい?


