「うーん……受付済みのお客様で、洋平様というお名前の方はいらっしゃいませんね」
「えっ」
「別の方のカードで受付されていませんか?」
「えっと……」
え、わかんない。
でも確かに、洋平先輩がカードを出していたはず。
どうしようどうしようって、頭の中が焦りでいっぱいになってくる。
「他にわかる方法って、ないですか?」
「今の時間ですと高校生もたくさん来ているので、ひと部屋ずつ探すしか……」
探す。こんなに広い店内を、探すの?
「どなたか携帯で連絡することはできませんか?もし番号がわかるなら、店内の電話からでも───」
「おっ、いたいた」
受付の前で落ち込んでいたら、覚えのある声が聞こえた。
まるで私を探してくれていたような、声が……
「迷子?」
「瞬先輩……」
どうしよう、恥ずかしい。
歌を歌って笑われるならまだしも、高校生が迷子で笑われるのは恥ずかしすぎる。


