どうしているの?ねぇ、先輩…




「えーと……カレーは1人で食べようかな。じゃ、じゃあ、お邪魔しました」

「……」



私……また昔みたいに、先輩と一緒にいられるんだって。

またあの頃に戻れるんだって。

そんな風に思い込んでいたけど。


だけど先輩には先輩の、今の生活があって。

私の知らない、今の現実があって。


その現実の中にはきっと、私の知らない新しい大事な人がいて……


「美香ごめん、ちょっと待ってて」

「ハイ…」



私を残して2人で玄関に行ったのは、その人が好きだから?

その人が大切だから?


その人が……今の先輩の、現実だから。



「、…」



先輩の姿が見えなくなったあと、未だにボーっとする頭に違和感を覚えて両手で頬に触れてみた。


「え…」


触れた頬に、一瞬で胸の痛みが冷や汗に変わる。


だって、なにこれ。

顔、すごい熱い……


自分でもびっくりするぐらいの熱さに焦って、昨日から具合が悪くて持ち歩いていた体温計をカバンの中から取り出した。


15秒で計れる体温計に映る、自分の体温。


「……」


うそ、でしょ……


40度って……うそでしょ?