こんな泣き腫らした目じゃどこにも行けなくて、瞬先輩の家にお邪魔することになった。
泣き過ぎたせいか頭がボーっとして、なんだか自分じゃないみたい。
お邪魔してすぐテーブルの上に置かれたアイスティーをゴクゴク飲んでも、ボーっとした頭は治らない。
「あ、まだ飲む?」
「いえ、あの、大丈夫ですご馳走様でした」
恥ずかしげもなく飲み干したことに気づいて、顔が火照る。
ソファーの隣に瞬先輩が座るから、余計火照る。
ドキドキドキドキ、まるであの頃に戻ったみたいにドキドキする。
どうしよう、久しぶりだ……
久しぶりに私、ドキドキして死にそうだ。
「…あのさ」
「ハイ…」
「あの、…」
先輩が、遠慮がちになにかを言いかけたとき。
ピンポーーン
部屋の中に、チャイムが響いた。
「ちょっとごめん」
「ハイ、」


