どうしているの?ねぇ、先輩…







書いてある地図と住所を頼りに、道を急ぐ。

夕暮れの空の下、まだ学生の、頼りない俺の足が美香の元へと向かって急ぐ。


きっと今は、年下でも社会人の直人のほうがずっと大人で。

きっと今は、社会に出て何年も経っている章くんや美香のほうがずっと大人で。


きっと今もまだ、俺だけがあの頃と変わりない子供のままだ……


そんな俺に、なにができるのか。

なにをしたいのか。


ガキだから、やっぱり全然わかんなくて。

歳だけがいっちょまえに成人して、酒もタバコも経験したけど。


一番肝心な心ん中は、なに1つ大人になれてないまま。


こんな俺を見て、美香はどう思う?


幻滅する?


呆れる?


それとも、こんな俺でもまだ、待っててくれる…?





「美香ちゃーん、具合大丈夫?」


「、…」



ついた書店の前で、どうしようって立ち尽くしていた時。

聞こえた声に、マジで息を呑んだ……



「大丈夫です、ただの風邪なんで」

「明日無理しないでね?じゃあお疲れ様ー」

「お疲れ様です」



早上がりの時間なのか、従業員らしき人が数人、店の中から帰って行った。


その中の、最後の1人に……




「、…」




美香が、いた……