どうしているの?ねぇ、先輩…




直人に貰った小さな紙切れ。

適当に破られた、ゴミみたいに見えるそれが……きっと本当に俺の運命を変える。


動き出せば変わらない未来なんて、ないはずだから。











「…………ここか」


数日後の日曜日、紙切れを持って訪れたのは洋食屋『ラパン』。

まじで来てしまったって、今になって心臓が忙しない音を立て始める。


カランカラン…


「いらっしゃいませ、1名様ですか?」

「あ、いえ……。すみません、こちらの従業員に知り合いが、」


言いかけて目を向けたガラス張りの厨房の奥。

そこに、見つけてしまった。


……3年以上ぶりの、“章くん”だ。


「章の友達ですか。今呼んでくるので、少し待っててください」

「ありがとうございます」


恐らく店主らしき男性が呼びに行ってくれたあと……

ほとんど待つ時間もなく、俺の前に立った。


3年経って少し大人びて見える、“章くん”が。



「……」

「……」


やべぇ、なんだこの沈黙、って。

訪ねてきたのは俺のくせして、第一声に困って変な汗が出る。