はぁーーーって深く息を吐いて、ビールを全部飲み干した。
「……会いに行けってこと?」
「当たり前じゃん」
「でももう美香と章くん、2人で幸せに暮らしてるかもしんねぇし」
だとしたら俺が行ったところで、なんだこいつ今更って思われるだけだ。
「そうだね。でももしかしたら美香はまだ、1人で泣いてるかもしれないよね」
「……」
「そしたらいつか瞬ちゃんはまた、その紙切れを見て後悔するんだよ。なんであのとき会いに行かなかったんだって」
「、……」
「いいじゃん、もし幸せに暮らしてるなら、なにも知らない今より瞬ちゃんだって少しは救われるでしょ?今どうしてるのか、確かめに行くぐらいいーじゃん」
幼馴染だからかな。
それともやっぱり、こいつも少しは大人になったからかな。
直人の言葉が、俺の中にスーっと入ってきた。
いつまでもあの頃に囚われて、子供のままでいるのは、
俺だけなのかな……


