手に取ったその紙に書いてある文字を、読んでみる。
ラパンって名前の洋食屋の住所らしい。
「なにこれ」
「章くんが働いてる店」
「……は?」
は?とか言っておきながら、心臓が物凄い勢いで速度を上げた。
なに言ってんの、直人。
まじでお前、なに言ってんだよ……
「瞬ちゃんには言ってなかったんだけど、高2の終わり……いや、高3かな。俺、章くんの友達と偶然仲よくなったんだ」
「………」
「それからずっと、そいつに章くんの居場所聞きまくってて」
なんなんだよ……。
直人、なんで今そんな話をするんだよ……
「でも口止めされてるのか、なかなか教えてくれなくて」
「………」
「それがこの間ついに!3年かかってやっと!泥酔させて聞き出すのに成功したの!」
「泥酔って……」
章くんの友達を泥酔させてまで聞き出した、この住所。
色んな意味で、重すぎる……。
「その紙切れ1枚に、俺の3年分の愛、詰まってっから!」


