「天気いいねー」
「……眩しくてむかつく」
「暗!こんな天気いいのに瞬くん暗っ!」
大学4年になって、早1ヶ月。
それなりの名門大学だけあって、毎日の忙しさは半端じゃねぇけど……
それとはまったく関係のないため息が、口からひたすら吐き出されていく。
飲みすぎたからか、それとも他の理由からか、ほんと今日の憂鬱は半端ない。
「ねぇ瞬くん」
俺の少し前を歩くいちかが、正面を見ながら話し出す。
「会ってみたらいいんじゃないかな?」
会う……。
「って、誰に?」
「美香ちゃん、だっけ」
「………」
……は、
なんでいちかがその名前を知っているのか。
わからなくて、俺の足はまんまと止まった。
それに気づいたいちかも、俺の前で立ち止まる。
「どこにいるかわからないなら、私も捜すの手伝うから」
「……」
「なにか後悔してることがあるなら、会って話したほうがいいんじゃない?」
「、…」
なんとなく、少しずつ記憶が蘇ってくる。
昨日の夜の、記憶が……


