「え、待ってなにこの曲、盆踊り?」
「これはすごい」
流れ出したメロディーに、なぜか全員が大爆笑。
ヒ~ヒ~お腹を抱える洋平先輩と、マラカスでイスを叩いて爆笑している瞬先輩。
にっしーとごっつ先輩は、苦笑いで歌詞に釘付けだ。
別に私、笑わせたいわけじゃないんだけどな。
「有村ランラン、鐘の音、鐘の音~」って、最後の歌詞を歌いきったときには、もう……
笑い疲れたみんなが、イスの上でぐったりしていた。
「も、ははっ……ダメだ、やっぱ七瀬のキャラ、わかんねー」
「やべー、笑いすぎて喉乾いた」
みんなの飲み物が一気になくなったから、ごっつ先輩が注文をしてくれる。
その隙に、瞬先輩がタッチパネルをにっしーに手渡した。
「西沢さんもなんか歌えば?」
「え、この後ってハードル高くないですか」
「はは、間違いない」


