「まぁ当選したからには頑張んなよ。早速今日の放課後顔合わせって書いてるよ」

「行かなきゃダメ……?」

「だろうね」

「そんなぁ……」



こうして私は無理矢理立候補させられた生徒会選挙で、

なんのやる気もないまま書記として当選してしまったのだった。











───放課後。生徒会室へ向かう足取りが異様に重い。



「顔合わせってなにするの~……」



初めての生徒会室に、憂鬱に加えて妙な緊張感が私の中で燃えている。


だってよく知りもしない人たちと上手くやっていけるのか。


逃げられないのは分かっているけど、どうしたって不安は募る。



ガラガラ


「失礼します……」



恐る恐るドアを開けて、忍び込むように入る私は完全不審者。


ダメだ、緊張して吐きそう。


あぁもう……なんで私がこんな目に。