<瞬side>
生まれて初めて、未来の約束をした。
七瀬の傍に、一生いるって。
高校生の分際で、現実味のない未来の約束をするのは、今までずっと避けてきた。
どんなときも、どんな相手でも、その未来に辿り着けなかったとき、きっと相手を傷つけて、きっと約束したことを後悔するから。
未来は約束するものじゃなくて想像するもの。
夢や希望だってそう。
想像しながら目の前の今を全力で生きてさえいれば、道は自ずと開かれる。
そう信じて今まできたけど。
今日……
いま。
目の前の今よりも、もっともっと先の、見える訳もないくらい果てしなく遠い先の約束を、生まれて初めて人に誓った。
なんでだろう。
見える訳もないくらい果てしなく遠い未来なのに……どうしてか、俺には見えた気がしたから。
想像じゃなく、本気でそんな未来が見えたから。
「七瀬、俺との未来、信じられる?」
「、……」
信じたい。
でも怖い。
そんな顔が、目の前にある。


