行く場所が……ない。
帰る家が、ない。
ねぇお母さん、
私は、
どこに帰ればいいの…?
「……」
宛てもなく歩く、歩道の上で……
「、、…」
足はもう、動かなくなって……
「、・・・ッ、…、、」
崩れるように座り込んだら、涙が溢れた……
「、、…ぅ、…ッ、…」
悲しくて、
怖くて、
寂しくて……
お母さんに、助けてほしいのに。
お父さんと、あの家でまた暮らしたいのに。
私の望む人は、誰も望みを叶えてはくれない。
「、、…ッ、……、」
カバンの中のスマホを取り出して、震える手で名前を探す。
呼び出し音になったスマホを耳にあてて、祈るように待つ。
5回目のコールも、6回目のコールも、7回目のコールにも出てくれなくて。
11回目のコールで、やっと……


