「少しだけ、進みました」
「お、すげーじゃん、見せて見せて」
迷いなく隣に座った先輩が、私の手元の紙を覗き込む。
「おー、すっげぇ進んでる」
「…!」
ち、近い!
肩、思いっきりくっついてる!
「しゅ、瞬先輩、近くない、ですか」
耐えられなくて、素直な言葉が口から飛び出る。
「え、いーじゃん、誰もいねーし」
「そうです、ケド……」
私、ドキドキして死にそうなんですけど!
どうしよう、ほんとにこの距離息が、…
「七瀬ー」
「……はい」
「好きだよ」
至近距離から、聞こえた声に……
え?って、間近にいる先輩の顔を見たら。
ん?って、誤魔化すように笑う先輩がいた。
だって今、なにを……
なにを言われた…?


