「あの、写真、貰っていいですか?」
「あ、そうだ、はいどうぞ」
「なにそれ、なんの写真?」
「今日までの練習風景とか準備風景とか写真に撮ってもらってたの。しおりに載せようと思って」
「ふーん」
「じゃああの、私はこれで」
「あ、待てコノ!」
写真部の子を追いかけて、直人くんはあっという間に消えていった。
「……はぁー…」
1人きりになった生徒会室の中で、無意識にため息がでる……
“章くんと、なんかあるの?”
直人くん、なんであんなこと聞いたんだろう……
章くんとは、なにもないもん。
なにも……
「しおり、進んでる?」
「!」
突然聞こえた声に、心臓がビクッと跳ね上がる。
振り向いたら瞬先輩が、直人くんが開けっ放しで出て行ったドアのところに立っていた。
暑そうに制服のシャツをパタパタさせながら、ドアをガラガラって閉めたあと、教室の中に入ってくる。


