「美香ー、瞬ちゃんはー?」
「んーわかんない、どっか行ったー」
俺んとこのチーム、その名も「GOGOGOGOGO!とにかくGO!!チーム」の出場競技名簿を渡しに来た生徒会室には、美香しかいない。
美香は美香でなんかすんげぇ忙しそうで、仕事したまま顔を上げることなく答えてくれた。
「これ、俺んとこのチームの名簿持ってきたよ」
「あ、ありがとう。それ私にくださいなー」
「なに書いてんの?」
机に噛り付いて書き物をしている美香の手元を、覗き込む。
「体育祭のしおり作ってるの。全部手書きなんだよ!全校生徒の出場競技書かなきゃなんだよー!」
「うわまじで?超大変じゃん!」
「超大変!もう手が痛い!」
手元には、もう出揃ってるクラスの名簿が置いてあって、それを必死に美香が清書している。
あ、美香が今書いてるの、大ちゃんとあず先輩んとこのチーム名簿だ。
チーム名は『スーパー菊地ブラザーズチーム』になったって、確か大ちゃんが言ってたな。
「書記も大変だねー」
「そうなの。生徒会通信も行事のしおりも、全部手書きで書く伝統だからーってイズミンに言われて」
「あー、イズミン元ヤンだから伝統は大事にしそうだもんね」
「最近では元レディースの総長だったんじゃないかって噂だよ」
「うわ、更にすげぇ」


