どうしているの?ねぇ、先輩…




章くん?

あ、美香と同じ中学の、章くん?


「七瀬とはただのクラスメートって、言ってたじゃん」

「うん」

「なんかそれ、引っかかんだよなー…」

「なんで?」


ただのクラスメートはただのクラスメートなんだから、別になにも気にすることないじゃん、って思うけど。

瞬ちゃんは眉を寄せながら、言う。


「七瀬も同じこと言ってたの。前は七瀬、“章くんはただの友達”って言ってたのに、それがこの間、“章くんはただのクラスメート”に変わってた」

「………」

「2人して同じタイミングで同じこと言うの、なんか……微妙じゃね?」


うん、なんか……微妙だね、それ。


「“章くん”が七瀬のこと好きなのは見ててわかるんだけどさー」

「そうなの!?」

「でもなんか、それだけじゃないような気がすんだよな」

「それだけじゃないって?」

「いや、なんか。わかんねぇけど」

「………」





それからの数週間は、チームリーダーの俺ですら忙しくて。

ていうか、全校生徒が忙しそうで。


放課後は、みんながそれぞれの場所で色んな準備してて、賑やかで、騒がしくて、うるさくて。

でもすんげぇ楽しくていい感じな、そんな放課後。

そんな中で一際忙しそうに動き回ってるのが、生徒会長の瞬ちゃんだった。

どこの派手な祭りなんかよりよっぽどみんなが気合をいれる体育祭。

なにをそんなにやることがあるのかってくらい、瞬ちゃんは毎日毎日忙しそうに走り回ってる。