約1時間でチームリーダーとの打ち合わせが終わって、今日は解散。
生徒会の5人だけが残って、またグダグダと時間を過ごす。
「あのさー」
黒板を消す私と、体育祭のプリントを見る瞬先輩と、カバンに荷物をしまうにっしー、ボールペンをくるくる回すごっつ先輩に向けて、洋平先輩が言う。
チュッパチャップスを舐めながら。
「春田と美香ちゃん、なんで2人一緒に遅れてきたの?」
「……」
聞、く?
それ、今ここで、聞く?
「え、付き合ってるからでしょ?どっかでイチャイチャしてから来たってことでしょ?」
「……」
言う?
にっしー、それ、今ここで言う?
「は!?まじで!?いつから!?なに、どこでイチャイチャしてたんだよ!」
「……」
「やっぱ5階のどっかの教室!?あの階ならどこ使っても見つかんないってこの学校の常識だもんな!うわ、俺もにっしー連れ込みてぇ」
「やだ変態!」
「うお、触れてもないのに変態扱い!」
私と瞬先輩が付き合ってるって話は、いとも簡単に流れていった。
もっと食いつかれると思ったのに、なんで……
「2人やっと付き合ったんだ?まぁいつかそうなるとは思ってたけど、意外と早かったね」
ごっつ先輩は特に驚く顔もせず、それだけを口にした。
いつかそうなるって……
そんな風に思われていたことが恥ずかしくて、生徒会室の中で1人赤面して俯いたまま、
放課後はあっという間に過ぎていった。


