「おわ!?なに、」
「今度じゃだめ、今言ってください!」
「ちょ、なんだよ急に」
「今聞きたいの!今言って!」
「えーー……」
「えーーじゃない!」
「、ははは」
困ったように笑いながら、先輩がまた床に下りてくる。
先輩が元の位置に戻ったから、掴まえている腕を離してあげた。
「どうぞ、言ってください」
姿勢を正すように座り直して、目の前に座る先輩を見る。
「えー、まじで言うの?」
「まじです、大まじです。さあどうぞ!」
「好き」って、その口が動くのをじっと待つ。
「じゃあ…」って前置きをした先輩が、向かい合ったまま私の両手をぎゅっと握って……
そのまま、今日3回目のキスをした。
1秒、2秒、3秒、4秒、5秒……過ぎていく時間の中で。
向かい合ってキスをしたまま、握られる両手に熱が篭る。
「………」
「、」
少しだけ唇が離れたら、先輩の顔が間近に見えて……もの凄く、火照る。
「好き」って、今まさに言われそうな雰囲気だから、息を飲む。
ドキドキ、ドキドキしながら……目の前の先輩の顔を、見つめていたら。
「やっぱまた今度ね」
先輩の顔が、笑いながら離れていった。


