「先輩と後輩って関係から入っちゃってるから言いにくいかもしんねぇけど、俺には遠慮も我慢もしなくていいから」
「、」
「何に対しても、七瀬は正直な気持ちを言ってくれていい」
私が、後輩だから?
だから遠慮して我慢しちゃうって……そう思って言ってくれてるの?
「俺の言いたいこと、伝わった?」
「……はい」
「よし、じゃあ生徒会室行くか」
「あの、瞬先輩っ」
我慢も遠慮もしなくていいのなら。
先輩と後輩じゃなくて、対等にいられるのなら。
立ち上がりかけた先輩を、今度は私が引き止めた。
「なに?」
先輩が、また私の目線にしゃがみ込む。
「あの、ですね」
「うん」
「好き、って」
「……」
「言ってください」
「え」
真顔で、面と向かって真面目に言ったら。
瞬先輩は一瞬、あからさまに言葉に詰まった。


