「……カノジョ、…うまくできるか、自信が」
「じゃあちょっと、練習してみる?」
「、…」
右隣の先輩の手が、私の右手に触れて……
手は、ぎゅっと握られた。
「、、、」
ガチガチに固まる私の手は、全然、握り返すことなんてできなくて……
頭の中に、ドドドドドドド!って、信じられない速度の心臓の音が響くだけ。
「、、…死、ぬ、、」
「死なねぇから。ちょっと、握り返してみてよ」
「、…ムリ、、」
「無理じゃねぇって。手に力入れるだけだろ」
「、」
「練習だし、気楽にでいーから」
手に、力を入れるだけ。
ぎゅーって……ぎゅーーって握ればいいだけなのに。
なんでこんなに、力が入らないの……
「早くしないと離すよ?」
「ま、待って、今、、」
「………」
「、、ガンバル、ので…」
握られている手をじっと見て、頑張って力をいれようとするんだけど。
緊張を通り越した体って、どうしてこんなに不自由なの。
自分の体じゃないみたいに、言うことを聞いてくれない。
「こ、…こう、ですか…」
「いや、もっと強く」
「じゃあ、このくらい…」
「全然変わってねぇって」
「…これ、は」
「うーん、まぁ、いいかな」


