自転車を停めた先輩は、土手の下のほうに歩いてく。
途中で座り込んだのを真似て、私も少し上で同じように座り込んだ。
草が足に刺さって、少し痒い。
なんてことを気にするのはすぐやめて、斜め前に見える先輩の背中をじっと見つめた。
もしかしたら先輩にとって、ここは寝るための場所なんかじゃないのかもしれない。
考えごとをしたいときに来る、特別な場所なんじゃないか、って。
だって座り込んでから、先輩の背中はなにかを考えているように見える。
本当は今日も、1人であず先輩のことを考えたかったのかもしれない……
「……私、邪魔、ですか?」
斜め前に座る先輩が、1度こっちに振り向いたけど……
視線はすぐに、戻って行った。
「邪魔なら連れて来たりしねーよ」
本当、かな……
本当に私、邪魔じゃないのかな?


