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明日はいよいよ卒業式。
校内の準備に追われる生徒会は、イスを並べたり幕を貼ったり、先生たちと一緒に大忙しだ。
「う……届かない」
出来上がった展示物の紙を、廊下に貼り付けている作業中。
左上の端っこが届かなくて、背伸びをしてもギリギリ届かなくて悔しい。
でも、あと2センチくらいで、
「七瀬ー」
「、」
隣から伸びてきた先輩の手が、なんの迷いもなく届かなかった2センチを貼り付けてくれた。
「あとでちょっと話あんだけど、いい?」
ハナシ……
話、って……
え、もしかして私、フラれる?
まだラブレターも書いてないし、気持ちを伝えたわけでもないのに……
この間のやり取りが、もしかして告白って思われた?
もしくは私の想いがバレバレで、だから先輩は返事をしようとしてる?
私、伝える前に「ごめんなさい」って言われちゃうの…?
待って、そんなの無理。
だって『両想いになることに夢を持つ』って、めぐちゃんとにっしーに教えてもらったばかりなのに。
やだ、私まだ、フラれたくない……
「ダメ、です、無理です…、話、聞けません」
「え、」
「私、まだ心の準備できてないし、先輩になにも伝えてないし…」
「……」
フラれるなら、せめて気持ちを伝えたあとがいい。
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明日はいよいよ卒業式。
校内の準備に追われる生徒会は、イスを並べたり幕を貼ったり、先生たちと一緒に大忙しだ。
「う……届かない」
出来上がった展示物の紙を、廊下に貼り付けている作業中。
左上の端っこが届かなくて、背伸びをしてもギリギリ届かなくて悔しい。
でも、あと2センチくらいで、
「七瀬ー」
「、」
隣から伸びてきた先輩の手が、なんの迷いもなく届かなかった2センチを貼り付けてくれた。
「あとでちょっと話あんだけど、いい?」
ハナシ……
話、って……
え、もしかして私、フラれる?
まだラブレターも書いてないし、気持ちを伝えたわけでもないのに……
この間のやり取りが、もしかして告白って思われた?
もしくは私の想いがバレバレで、だから先輩は返事をしようとしてる?
私、伝える前に「ごめんなさい」って言われちゃうの…?
待って、そんなの無理。
だって『両想いになることに夢を持つ』って、めぐちゃんとにっしーに教えてもらったばかりなのに。
やだ、私まだ、フラれたくない……
「ダメ、です、無理です…、話、聞けません」
「え、」
「私、まだ心の準備できてないし、先輩になにも伝えてないし…」
「……」
フラれるなら、せめて気持ちを伝えたあとがいい。


