「そういえば美香、あんたなんで急にラブレターなんて書こうと思ったの?」
「そうだよ、すごい突然じゃん。なにかあったの?」
「いや、なにもないけど……」
書いても読まないって言われちゃったから、もう書くこともできないラブレター。
読まないってことは……私の気持ちは聞いてもらえないってこと。
「私はただ、気持ちを伝えてちゃんと終わらせようと思って……」
「……。」
「……。」
「……ん?」
目の前の2人が、眉間にシワを寄せて私を見ている。
え……私なにか、変なこと言った?
「待って、終わらせるってなに?美香はフラれようとしたってこと?」
めぐちゃんが、持っていた箸をトレーに置いた。
「付き合いたくてのラブレターじゃなくて、フラれたくてのラブレターだったわけ?」
「フラれたいわけじゃないけど……でも結果は見えてるから、ちゃんと終わらせてスッキリしようかと、」
「はあーー???」
あ……めぐちゃんが怖い。
恋愛の師匠のめぐちゃんが怖い。
……ということは。
私、今からめぐちゃんに怒られるんだ。


