「おー春田!やっと会えたな、会いたかったぞー」
「俺は別に会いたくねぇよ」
立ち上がったピアス先輩が、瞬先輩の方に歩き出す。
「なに冷たいじゃん。やきもちか?」
「誰にだよ」
「誰にだろうねー?ここあずさいねぇのに、誰にだろうねー」
「……」
「ははは、ジョーダンジョーダン。つーかお前に渡すものがあんだよ。探してもいねぇから下駄箱に入れて帰ろうと思ったんだけどー。はいこれ」
「なに?」
「ラブレターじゃね?俺の彼女の友達から」
「は?」
「仕方ねぇじゃん、『渡しといてください!』って潤んだ目で頼まれちゃったんだからさー、断れないじゃん?」
「……」
「んじゃ俺帰るわー。美香ちゃんバイバーイ」
「バイバーイ」って陽気に手を振りながら、ピアス先輩は生徒会室を出て行った。
急に静かになる生徒会室の中、だけど……
ラブレター…
瞬先輩の手の中にある、ピンクの封筒が……気になる。


