「そしたら私、1人で生きて行かなきゃって、思って…」
「……」
「わかってるんです、…高校生はバイトできるし、……学校辞めて、働くこともできる」
そうやって生きている人がいるってことも、分かってる。
わかってるけど、だけど……
「私、子供すぎるから……もう高校生なのに、1人で生きていく自信なんて、……なくて」
「……」
「家族、いなくなるのが、……怖くて」
「……」
「怖くて、…」
泣き過ぎて、もうこれ以上言葉は出ない。
ヒクヒク刻む息が苦しくて、余計涙が溢れてくる。
「、…ッ、…」
バスタオルを被ったまま、抱える膝に涙が沁みていく。
だけどいつまでも泣いていたら瞬先輩を困らせるって、涙を拭おうとしたとき。
バスタオル越しの頭の上に……
先輩の手が、乗っかった。
ポンポンって、頭の上で刻むリズムにまた涙が溢れてくる。
「、……」
頭の上のリズムが、静かに止まって……
先輩の手が、
私の頭を、自分の胸に引き寄せた。


