どうしよう、やっぱり笑えない……
「七瀬?」
「、」
隣から向けられる視線に目を合わせることもできなくて……黙り込んで、俯いた。
「………」
「、…」
「………」
「あの、ごめんなさ、」
「七瀬さー」
俯いていた顔は自然に上がって、瞬先輩を見たけど。
なんか、多分……雰囲気的に、真面目な話をされるんだなってわかったから。
また、目を逸らして俯いた……
「聞いてもいい?」
「、…」
「つーか、聞くけど」
なにを、聞かれるのか。
なんとなく、想像はつく……
「今日、朝からずっと変だったじゃん。なんか、あった?」
朝……
男の人が家にきて……泊まっていくって言っていた、朝。
思い出すように想像したら、どうしたって気分は悪くなる。
もしかしたら今頃、お母さんとあの男の人はって……
想像もしたくないことを、どうしたって考えちゃう。
きっとこのまま、私なんか家に帰らないほうが……そのほうが、お母さんは喜ぶんだ。


