「あの野郎」って、あの先生のことだよね。
なにを……話すんだろう。
大ごとになったり、するのかな……
「座れば?」
「、」
二段ベッドになっている下の段に、瞬先輩が座ってる。
にっしーと2人の狭い部屋の中、他に座るところはないし、つまり「隣に座れば?」ってこと……
「さっきのイズミン、七瀬にも見せてやりたかったな」
「え?」
隣に座ると同時に、瞬先輩が楽しそうに話し出す。
「七瀬がいないって気づいて、あの野郎がなんかしたってわかったとき。イズミン、あの野郎見つけた瞬間すんげぇ形相で胸倉掴んでさ」
「え」
「七瀬になんかあったらテメェの手足縛ってそこの湖に突き落とすからな!つって」
「ええ!?」
「あの野郎、イズミンに超怯えてんの。前から思ってたけど、イズミンってぜってぇ元ヤンだよな」
瞬先輩が、隣で大爆笑してる。
私も一緒に笑わなきゃって、思うのに……上手く笑えない気がして。
全然、笑える気分じゃなくて……


