合宿所のすぐ脇に停められた車から降りて、フラフラしながらどうにか歩く。
どうしたって体から水滴が落ちてきて、いつもよりも1歩が重たい。
バーベキューからどれくらいの時間が経ったのか、分からないでいたけど。
みんなはまだ、外でバーベキューを楽しんでいた。
あれからまだ、2時間しか経ってないんだ。
「七瀬、着替えある?」
「ハイ…」
とりあえず部屋に戻ったけど、着替えるだけじゃダメかもしれない。
だってイズミンに答える声まで、震えてる。
「お風呂入って温まってきたほうがよさそうね」
「ハイ、…行ってきます」
「じゃあ私たち、ここで待ってるからね」
イズミンと瞬先輩を部屋に残して、1人で大浴場に向かった。
寒すぎるから、お風呂に入って冷えた体を温めないと、この寒さにはきっと耐えられない。
30分位お風呂に入って、寝るとき用の服に着替えた。
湯船に浸かったお陰で、寒さも大分なくなって……震えも自然と治まっていた。


