「お前の意見は?」
「え、俺っすか?」
きっと、洋平先輩も……
「前2人と同意見っす!」
「…………。」
あれ……。
いやでも、洋平先輩らしいと言うか、なんと言うか。
「あの人さっきから面白いね」
「ほんとほんと」
ヒソヒソと、他校の生徒たちが笑ってる。
洋平先輩のお陰で、ピリピリしていた空気がまた和んでいく。
やっぱり洋平先輩も、すごいかも。
「じゃあ、七瀬さん」
「は、はい!」
気を抜いていたわけではないけれど、指名された途端背筋が伸びた。
「高校生活という人生の貴重な時間を、わずかな金の為にアルバイトで潰してしまうのは非常にもったいないと思いますが。そのことについてはどう考えますか?目先の金の為だけに友人たちとの貴重な時間をなくすことには、なにも感じないんですか?」
「、…」
「休日、友達と遊びたいでしょ?放課後、カラオケ行きたいでしょ?バイト中なんて携帯も使えませんよ?友達となんて一切連絡とれない。友情にだって亀裂が入るかもしれません」
なにそれ、難しい。
そんな質問、難しすぎる。
いや、諦めちゃだめ。
これ以上足を引っ張るわけにはいかないから。
考えろ、
考えろ、私!


