「ではまずは、アルバイトに賛成派の学校から意見を発表してもらいます」
うちの学校は、賛成派。
目を付けられているから、すぐに当てられるかなって思ったけど。
「賛成派の学校、挙手してください」
手を挙げた他校の会長が、瞬先輩より先に当てられていく。
それぞれの学校が意見を述べてく中で、いつ瞬先輩が当てられるのかって、私はずっとドキドキしっぱなし。
参考にするプリントがないまま、ほんとに上手くいくのかな、って……
「では次、旭ヶ丘高校お願いします」
いよいよ、きた……
瞬先輩がカタッと席を立ち、真っ直ぐ前を見ながら話し始める。
「旭ヶ丘高校は、高校生がアルバイトをすることに賛成です。理由としては、まず僕たち高校生は自分たちの周囲の限られた人間関係しか知りません。学校では自分と同じ年代の人たちの中で常に生活をしています。アルバイトをすることで、今まで関わったことのない年齢層や違った立場の人など、多くの人たちと接する貴重な機会になると思うからです」


