「あの、ごめんなさい……俺、見てたのになにも言えなくて」
「いや、あの、……私もごめんなさい、鞄に入れて持ち歩けばよかったのに」
そもそも私があのとき話をちゃんと聞いていなかったから……
それであんなことになって、目を付けられたんだ……
「ごめんなさい……」
「……俺もほんとごめんなさい」
とにかくみんなに謝るけど……どうしよう、こればっかりは取り返しがつかない。
だってあのプリントに、みんなの意見が全部纏めてあるから。
「つーかなんで2人が謝んだよ、悪くねーのに」
瞬先輩はそう言ってくれるけど。
でもあのプリントがないと困るのは、これから発表をする先輩だ。
「せっかく七瀬がキレイに書いてくれてたのにな。あいつまじでくだらねぇことしやがって」
「、…」
どうしよう、もうお昼休みが終わっちゃう。
きっとすぐに旭ヶ丘高校が指名されて、意見を発表させられる。


