「あれ…?」
異変に気づいたのは、お弁当を食べ終えて大広間に戻ったときだった。
「え、え、……うそ」
私たちが座っていた机の中に、整理して入れたはずのプリントや筆箱。
みんなの意見を纏めたプリントを、午後の部が始まる前にもう1度確認しようと机を探ってみたら……
「ない……」
プリントが、見当たらない
どこを探しても、どこにもない。
「え、ないってなにが?」
「さっき纏めたプリント……机の中に入れたのに」
「え、なにそれ。なんでなくなんの?」
洋平先輩が不思議そうに尋ねてきたけど、わからない。
だって確かに、この中に入れたのに。
「なに、どしたの?」
自販機に飲み物を買いに行っていた瞬先輩が、少し遅れて大広間に入ってきた。
「あの、ごめんなさい、…」
「ん?」
「実は……」
「あの、!」
状況を説明しようと思ったとき、誰かの声が私たちの中に入ってきた。
全員揃って顔を向けたら、立っていたのは隣の机の男子生徒だ。


