「じゃあ私向こう行ってこようかな」
「え」
「ごっつせんぱーい、洋平せんぱーい、この唐揚げ美味しくないですかー?」
フォローはほんの一瞬で……
にっしーは先輩たちの元へ走り出していった。
え、ちょっと……。
気を遣ってくれたのか、それともごっつ先輩のところに行きたかっただけなのか。
多分、その両方だけど。
待って、2人にされても困る!
「雨、上がってよかったなー」
「です、ね」
こんなのもう、唐揚げなんて食べられるわけない。
だって、すごいドキドキする。
ドキドキしすぎて、死んじゃいそう……
「でもまた夜の天気、雨マークなんだよなぁ」
足を組んで頬杖をつく先輩の手には、スマホ。
天気予報でも見ているのか、視線は画面に釘付けだ。


